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 X線 (考えてみよう) 


実験方法は上の図を参考にして下さい。

私が大学時代に行った,X線結晶解析の実験のときに得た写真データです。
より大きい画像はここをクリックすると見られます。チョークの粉もよく見えます・・・(^^;;)



フィルムに"KCl"や"Mo"と書いてあるように,塩化カリウムモリブデン金属の結晶にX線を照射し,そのX線の回折干渉によって得られた写真です。
(ちなみに干渉こちらを見て思い出して下さい)

教科書的にはブラッグ親子の実験に相当するものです。


写真内の黒い線は,干渉して強めあっているところです。ヤングの実験的ではなく,回折格子の実験的な像です。どうして回折格子の実験的なのでしょうか。考えてみましょう。ヒントはこちら
干渉縞の黒い線は曲線が多いですが,写真中央は直線です。ここが直進したX線の集まった場所です。問題は中央の直線部分ではなく,他の部分です。この干渉縞の間隔(フィルムは丸めているので正しくは角度)や濃さなどを調べて,結晶構造を決めるのです。

化学の授業で,体心立方格子面心立方格子という言葉を習ったと思いますが,X線を当てて調べるというのが始まりです。



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