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 陰極線 (実験) 

家庭でできる陰極線の実験を考えていて思いついたのがこれ。
定量的な実験ではないですが,陰極線が磁場から影響を受ける,つまり磁場中では陰極線は力を受けることを示す実験です。さて,この力の名称は何でしょうか? (答はこのページのどこかに書いてあります)

●準備物
少しくらいどうなってもいいテレビ,磁石(できれば棒磁石)

●方法
(1)テレビのスイッチを入れ,映像を映す。
(2)そこに磁石を近づけると,映像がどのように変化するかを観察する。
(3)磁石の極を逆にするとどうなるか。


●考えのヒント
この現象を理解する基本として,テレビのしくみを考える必要がある。

テレビの後ろ側には,電子を発生させる部分(ブラウン管の細く飛び出たところ)がある。この電子が電場によってI加速され,高速でブラウン管にぶつかると光を発する面(蛍光面)がある。

しかしこのままではブラウン管の画面で光るのは中央の1点だけ。蛍光面に衝突する前に,磁場を加えて電子の向きを変えている。(ローレンツ力が加わる・・・・参考1参考2
この磁場の加え方をめまぐるしく変化させ,蛍光面にぶつかる箇所をどんどん変えていき,目の残像も利用して僕らはブラウン管での映像を見ている。

この実験のように磁石を近づけるということは,何を意味するのでしょうか。もう分かりましたね。


●注意
強い磁石を使ったり,磁石を画面に接近させると,磁石を遠ざけたあとでも画面の様子がおかしくなります。一時的なもので,時間がたてば直ることが多いですが,画面にそのクセが残ることもあります。
大切なテレビではやめておきましょう。



テレビ画面をデジカメで撮影すると,色合いが今ひとつですが,何となく分かりますね。



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